展覧会Exhibition

黒木 周 / colours - shapes

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黒木 周 / colours - shapes

2009.6.2(火)~6.28(日)

この度、アートフロントグラフィックスでは、黒木 周 個展を開催いたします。

黒木周は、布を貼付けた木版でリトグラフの刷りを行うクロスグラフと言う、独自の技法を用いる版画家です。布自体がもつマチエールにより柔らかな質感と、油性と水性のインクが組み合わせることで奥行きがうまれます。シンプルながらも浮き上がってくる色彩と形のバランスがこの作風の特徴です。
もともと生家では呉服を扱う仕事をしていたことから、布の風合いや色彩に影響がでたのかもしれません。モチーフとなる線や四角や丸の図柄と、その配置のされ方が絶妙で、現代的でいてどこか日本古来の美意識にも通じるバランス感覚を有しています。

その黒木の作品の数々は、みる人に様々な創造と発想を与える魅力があります。年間60-70点ほどの新作を発表する黒木は、作品のアイデアに困ったとき、建築雑誌に掲載された部屋の写真を参照するします。その空間にどのような絵があったら面白いかを創造しながら、制作を続け、木や夕焼けなどいろいろな風景を見ながらそのアイデアをつかんでいきます。これらの制作にいたるまでの発想や作業は、空間の特性から抽出される要素みいだすことの繰り返しです。

黒木は、その制作スタンスを次のように話しています。

「大きくても小さくても一つ作品を作ると、そこに新しく課題やアイデアがみえてきます。そうなると次の作品を作らなくてはいけなくなります。それをクリアしていこうとすると自然とこのぐらいの数になっていますが、本当はもっと作りたいと思っています。モチーフは身の回りのモノや風景であったりします。それらを切り取り、配置しなおすことで制作しているので、抽象のようでいて実は具象的なものの見方です。ただやはり丸やら四角と色しか画面には残っていませんので、何かに見立ててみたり、単純に眺め回したりと、生活のなかの同伴者として受け入れてもらえればと思います。」
 
黒木周
日程 2009.6.2(火)~6.28(日)
営業時間 11時より19時(月休)
作家在廊日  6月6日(土), 6月7日(日)
イベント レセプション・パーティー 6月6日(土) 17時 ‐ 19時

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