展覧会Exhibition
山下工美 個展 - 山と谷
2015.9.11(金) ? 10.12(月)
日程 | 2015.9.11(金) ? 10.12(月) |
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営業時間 | 11:00 - 19:00 (月休)※10月12日は開廊 |
会場 | アートフロントギャラリー(代官山) |
レセプション | 2015年 9月11日(金)18:00-20:00 |
山下工美は1968年に群馬県で生まれ、交換留学生としてアメリカの高校で学び、ワシントン州のコーニッシュ芸術大学を経て、イギリスのグラスゴー美術学校大学院にて修士号を取得しました。その後はアメリカを中心に世界各国で制作活動を続けています。独特の手法を用いて制作する光と影の作品は世界中で注目を浴び、日本においては、2000年に日本キリンアートアワードで優秀賞を受賞して以来、現代アートの担い手として関心を集めています。
アートフロントギャラリーでは、2002年にヒルサイドギャラリーで個展を開催し、2009年の越後妻有アートトリエンナーレへの出展、札幌のJRタワーをはじめとする全国各地でパブリックアートを手掛けてきました。アートフロントギャラリーでの個展は実に13年ぶりの開催となります。
この度の展覧会では、山下の代名詞である光と影を用いた作品と折り紙の折り目を用いた新たなシリーズを展示いたします。光と影の作品については、すでによく知られているところですが、山下のその先鋭的な作品の背後には、十代半ばまで過ごした日本での生活や、日本の工芸などの影響があり、光と影という普遍的な媒体を用いながらも、作品の中には日本文化の特異性を秘めています。
山下の作品制作の工程は非常に繊細で、何度もスケッチを重ね、綿密に計算された光と影によってまるでそこに誰かが存在するかのような影を導きだします。その手法は、よくある大味の海外の作品とは一線を画し、工芸的な美に近い感覚を与えます。
一方、折り紙から発想された「山と谷」は、折模様を違う次元から取り込んだ山下の最新の作品群です。その中の一作品「Unfolding Cosmos」はタイトルにある通り、広げた折り紙に残る模様にインスピレーションを見だしています。様々な形に折られた一枚一枚の紙を広げて繋ぎ合わせることで、一つの作品が仕上がります。それぞれの折り紙に残された無数の折り目と折り目が繋がり合い、境界線の消えた大きな地形が現れます。視点を変えることで、たった一つの存在から無限の可能性を導く作家の試行錯誤が見て取れます。
海外に拠点を置きながら、日本人としての独創性を保ち続け、世界の第一線で活躍する作家の現在を是非ご覧ください。
アートフロントギャラリーでは、2002年にヒルサイドギャラリーで個展を開催し、2009年の越後妻有アートトリエンナーレへの出展、札幌のJRタワーをはじめとする全国各地でパブリックアートを手掛けてきました。アートフロントギャラリーでの個展は実に13年ぶりの開催となります。
この度の展覧会では、山下の代名詞である光と影を用いた作品と折り紙の折り目を用いた新たなシリーズを展示いたします。光と影の作品については、すでによく知られているところですが、山下のその先鋭的な作品の背後には、十代半ばまで過ごした日本での生活や、日本の工芸などの影響があり、光と影という普遍的な媒体を用いながらも、作品の中には日本文化の特異性を秘めています。
山下の作品制作の工程は非常に繊細で、何度もスケッチを重ね、綿密に計算された光と影によってまるでそこに誰かが存在するかのような影を導きだします。その手法は、よくある大味の海外の作品とは一線を画し、工芸的な美に近い感覚を与えます。
一方、折り紙から発想された「山と谷」は、折模様を違う次元から取り込んだ山下の最新の作品群です。その中の一作品「Unfolding Cosmos」はタイトルにある通り、広げた折り紙に残る模様にインスピレーションを見だしています。様々な形に折られた一枚一枚の紙を広げて繋ぎ合わせることで、一つの作品が仕上がります。それぞれの折り紙に残された無数の折り目と折り目が繋がり合い、境界線の消えた大きな地形が現れます。視点を変えることで、たった一つの存在から無限の可能性を導く作家の試行錯誤が見て取れます。
海外に拠点を置きながら、日本人としての独創性を保ち続け、世界の第一線で活躍する作家の現在を是非ご覧ください。