展覧会Exhibition

沈烈毅 個展 ‐与水為徒‐

  • 沈烈毅 個展 ‐与水為徒‐

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沈烈毅 個展 ‐与水為徒‐

2016.3.4(金)- 3.27(月)


この度アートフロントギャラリーでは、中国のアーティスト沈烈毅の個展 ‐与水為徒‐ を開催致します。
日程 2016.3.4(金)- 3.27(月)
営業時間 11:00 - 19:00 (月休)
会場 アートフロントギャラリー(代官山)
レセプション 2016年 3月4日(金)18:00~20:00
沈烈毅(1969年生まれ)は、中国杭州出身の彫刻作家。1995年に中国美術学院彫刻科を修了し、杭州を拠点に活動している。中国のみならず、海外でも展覧会や芸術祭、コンクールに参加し数々の賞を受賞。現在は中国美術学院にて彫刻・パブリックアート科にて副学科長として教鞭をとる傍ら、自身の創作活動も精力的に行っており、今回初の日本での個展となります。

沈烈毅の作品では、湖面や雨など水にまつわる情景をテーマとしています。変幻自在な水の性質とは対照的に、それを表現する素材として彼は固い岩石や金属を使っています。その対峙する要素の融合、水滴が滴り落ちたまさにその一瞬を凍結させたかのような表現が彼の作品の特徴と言えます。
彼は中国で風光明媚な都市として名高い杭州で、西湖の豊かな水と緑あふれる環境の中で生まれ育ちました。かの中国四大美女西施に由来して西湖と名付けられた湖は、その美しい風景から数多くの詩人にも詠まれたほどです。そのような美しい風景を日常に見てきた彼が、水をテーマに表現してみたいと思うに至ったことはある意味必然でした。
展覧会のタイトルとなった「与水為徒」は、水に学ぶという意味があり、その通り、彼は水を自身の師とし、多くのことを水から感じ、学び、それを作品として表現しています。中国の伝統文化では、水は陽や柔の象徴であり、石は陰や堅の象徴です。対照的な両者の調和は道家の教えでも説かれていることであり、その考えは我々の日々の生活に通ずるものが多々あります。人と自然との調和、芸術と生活との調和など、東洋美学の境地とされている万物との調和・天人合一は彼が創作活動をする中で一貫して探究し続けてきた大きなテーマです。

静と動、虚と実、疎と蜜、曲と直、凸と凹、黒と白、濃と淡。
作品に潜む調和の瞬間を是非展覧会で感じ取って下さい。

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