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DAIKANYAMA T-SITE anjin café特別展:中田一志 - わたしの考古学
中田一志 「私の考古学」プロジェクト 《スーザンの森》, ガラスオブジェ、写真、エピソード, サイズ可変, 2020

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DAIKANYAMA T-SITE anjin café特別展:中田一志 - わたしの考古学

anjin café

2020年12月11日(金) – 2021年3月28日(日)(予定) 

このたび代官山蔦屋anjinでは中田一志の作品展を開催します。

日程 2020年12月11日(金) – 2021年3月28日(日)(予定) 
営業時間 11:00 - 22:00(12/31-1/3は12:00-18:00)※短縮営業
関連サイト 「私の考古学」プロジェクト専用動画サイト
https://vimeo.com/user118083547
関連サイト 中田一志オフィシャルウェブサイト
https://www.kazushinakada.com/
 名だたる陶芸家の下に生まれた中田一志は1994年にイギリスのロイヤルカレッジオブアートを卒業後、フィンランドを拠点にヨーロッパをはじめ中国など世界各地でガラスを用いた作品を発表してきました。一方で近年の彼の活動は、映像や写真などを用いた複合的なプロジェクトが中心になりつつあります。本展では近年の中田の代表作のひとつである、チベット密教や仏教の「時間」や人生の「終わり」についての解釈に着想を得て制作してきた、「私の考古学」プロジェクトを紹介します。

中田一志による、「私の考古学」プロジェクトの紹介動画


Vmp conversation with K 2020 EJ from Kazushi Nakada on Vimeo.



 本プロジェクト作品の制作にあたっては、中田がプロジェクト参加者との対話を通じてテーマを決め、テーマを元に複数のオブジェを制作し撮影記録をした後に、オブジェの一つを地面や海中に埋蔵します。オブジェの埋蔵場所は参加者と中田だけが知っており、後々彼らはこのプロジェクトやオブジェについて知人や家族に話すことになります。このプロジェクトを通じて、埋蔵されたオブジェ、現存するオブジェと写真、そして参加者にできた思い出「経験記憶」の3つのグループが、同時に未来に向かってそれぞれの時間軸を進みます。

《砂漠での会話》, ガラスオブジェ、写真、エピソード, サイズ可変
(物語の主人公は旧知の中田と偶然モロッコに一緒に行く事になったメキシコ人アーティスト。偶然の再開をメキシコの言い伝えになぞらえる。)


V2020 Conversation in D from Kazushi Nakada on Vimeo.



 本展では2016年の初作品発表以来16か国、19もの地域を訪れ行われてきた「私の考古学」プロジェクトの中から、新作を含む7点を展示します。展示される金色のガラスのオブジェはプリミティブな造形でありながら、どこか懐かしく温かみがあり、それぞれのオブジェに付与される写真と映像は、そのモノに関連する見知らぬ人物のエピソードへの実感を高めます。中田の創ったオブジェにまつわる見知らぬ人の過去の記憶、オブジェと対で制作され見知らぬ地に埋蔵されたオブジェクト。それがいつの日か「出土」されたとき、未来人はそのモノに何を推測するのか。「私の考古学」プロジェクトの人とモノと記憶にまつわる複合的な時間軸を是非ご高覧ください。

《神戸のランドセル》, セラミックス、ガラスオブジェ、写真、エピソード, サイズ可変
(1995年、阪神淡路大震災。避難所となった学校に駆け付けた先生が見たのは、意外にも笑顔で元気な生徒たちだった。その真相とは。)


VL2020 School backpack of Kobe from Kazushi Nakada on Vimeo.

中田一志プロフィール
■略歴
-1967 石川県白山市生まれ
-1990 東京ガラス工芸研究所 卒業
-1994 イギリス王立美術大学 修士課程修了 / Royal College of Art, MA
■主な個展
-2019 アートプロジェクト 「ピンク・コピーキャット」 video & photography installation, Gallery M space, 上海、中国
-2018 アートプロジェクト 「私の考古学」, 上海瑠璃美術館, 上海、中国
-2006 Solo exhibition, Latvian glass centre, リガ、ラトビア
-2006 “Infinity”, フィンランドガラス美術館, リーヒマキ、フィンランド
-2000 “Fragments of reality”, フィンランドガラス美術館 リーヒマキ、フィンランド

■主なグループ展
-2016 Tianyuan International Glass Art Festival "Glass and Ice", 河北省、中国
-2016 International glass exhibition/conference リヴィウ国立美術館 リヴィウ ウクライナ
-2010 “25 years anniversary” Ebeltoft glass museum, エーベルトフト、デンマーク
-2009 “Finnish glass art” MUDAM ルクセンブルク・ジャン大公現代美術館, ルクセンブルク、ルクセンブルク
-2008 “Finnish glass art & design”, Industrial Museum, デュッセルドルフ、ドイツ
-2006 L’art du verre Finlandais, ナンシー、フランス,
Coburg prize, selected artist, コーブルク、ドイツ
-2005 Global art glass triennial, ボルグホルム、スウェーデン
“Vetri nel mondo oggi”, Palazzo Franchetti, ヴェネツィア、イタリア
-2002巡回展 “Finnish Vanguard in glass” マリーニャ・グランデ・ガラス博物館, マリーニャ・グランデ, ポルトガル,
フランツ マイヤー美術館, メキシコシティ、メキシコ
-2001 国際ガラス展・金沢2001, selected artist, 金沢市

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