展覧会Exhibition
モノトーン・ワールド
2008年8月5日(火)~8月31日(日)
2008年8月の特集は、白や黒を基調にした作家たち、政木貴子、イノウエ チハルの作品を中心にご紹介します。
白い雲、深く黒い闇。白も黒もごく当たり前の色のようですが、考えてみると自然の中では純粋な白も黒も実はあまり見かけない色であることに気付きます。私たちの日常の視覚世界から色を排除し、明と暗に切り詰めていったところに残った2つの対照的な色なのでしょう。他の色を排除し白と黒だけで構成された作品の魅力は2つの正反対の色をどう配置するか、そのコントラスト、あるいはバランスが大きな位置を占めていると思います。白い地にどのような黒の線が引かれるか、どのように黒い面が配置され、それがどのような形をしているのか。そうやって黒い線や面を目で辿ってみると政木貴子の作品の魅力もより見えてきます。また、2枚の作品を組み合わせて構成される政木の作品では画面の中だけでなく、壁にかけられた2枚の四角い絵の配置、バランスも魅力的で、それらの構成によって作り出された壁の「間」によって、作品の迫力も増しているようです。イノウエチハルのモノクロ写真作品も撮影された植物を見るというよりも、影絵のように黒いシルエットとして植物が背景とのバランスの中で絶妙に配置されることで、線や形がより魅力的に見えてきます。コントラスト、シルエット、白と黒によって表現された新鮮な視覚世界の魅力を今月の展示で感じて下さい。
白い雲、深く黒い闇。白も黒もごく当たり前の色のようですが、考えてみると自然の中では純粋な白も黒も実はあまり見かけない色であることに気付きます。私たちの日常の視覚世界から色を排除し、明と暗に切り詰めていったところに残った2つの対照的な色なのでしょう。他の色を排除し白と黒だけで構成された作品の魅力は2つの正反対の色をどう配置するか、そのコントラスト、あるいはバランスが大きな位置を占めていると思います。白い地にどのような黒の線が引かれるか、どのように黒い面が配置され、それがどのような形をしているのか。そうやって黒い線や面を目で辿ってみると政木貴子の作品の魅力もより見えてきます。また、2枚の作品を組み合わせて構成される政木の作品では画面の中だけでなく、壁にかけられた2枚の四角い絵の配置、バランスも魅力的で、それらの構成によって作り出された壁の「間」によって、作品の迫力も増しているようです。イノウエチハルのモノクロ写真作品も撮影された植物を見るというよりも、影絵のように黒いシルエットとして植物が背景とのバランスの中で絶妙に配置されることで、線や形がより魅力的に見えてきます。コントラスト、シルエット、白と黒によって表現された新鮮な視覚世界の魅力を今月の展示で感じて下さい。
日程 | 2008年8月5日(火)~8月31日(日) |
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政木貴子 作品 | http://artfrontgraphics.com/artists/29/ |