展覧会Exhibition

北城貴子 Spiral Light Sprinkle

  • 北城貴子 Spiral Light Sprinkle

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北城貴子 Spiral Light Sprinkle

2010.11.2(火)-11.28(日)

画面全体が光につつまれ、内部から光を発しているかのような北城貴子の作品。抽象化された形態との絶妙なバランスがますます熟成してきた新作を展示します。作家の詳しいプロフィール、作品については下記リンクにある作家ページをご覧ください。
日程 2010.11.2(火)-11.28(日)
営業時間 11:00-19:00(月休)
イベント オープニングレセプション 11/2(火) 18:00-20:00
作家在廊日 11/20(土)、21(日)

2004年にVOCA展に参加、2006年には大原美術館のレジデンスプログラムに招待され、注目され続けてきた北城貴子。初期の抽象的な作風から大原美術館を期に具象的な風景に転じ、さらにこの数年で同じ風景をモチーフとしながらも描き方を次第に変化させてきました。2006年に2ヶ月すごしたレジデンス以降、周囲にあふれる自然が主題になりましたが、そのころから光の描き方がとても印象的でした。 
近年の作品を見ると、自然や風景というよりもむしろ粒のように画面に一杯に現れる光が中心主題になっているようです。作家の言葉にも表れるように生命からほとばしるような見えない光が画面いっぱいに溢れ出しているように感じられます。
目に見えない光は空気なのでしょうか。生命を描いているのでしょうか。一旦風景に主題が移ったかと思われる北城の興味や絵を作る姿勢が実は目に見えないものを描くことにあって、抽象的な作風のころから一貫したものであったかとも思えます。キャンバスは風景を映した窓ではなく作家の感受性というフィルターを通して風景や自然が全く別の「作品」という形をとってたち現れているのだと感じられます。広がる画面の前に立つと確かに存在する大気のようなものが眩しく揺らぎながら拡散してゆくようです。本展において、ぜひ作品の前に立ち止まりゆっくり画面を見つめてください。私たちと作品、描かれた風景、その間にある見えない空気を感じることが出来るかもしれません。

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