アーティストArtists
釘町 彰Akira Kugimachi1968-
釘町 彰Akira Kugimachi1968-
釘町は、幼少期をベルギーで過ごし、多摩美術大学院を修了、パリ第8大学でメディアアートや作品の基盤となる哲学を学んだ後、制作活動に専念している。和紙と天然岩絵具を使い、「光、時間、距離」をコンセプトに風景画を描いている。釘町にとって、風景は人間の立ち位置を再認識する「場」であり、「世界と人間の関係を問う装置」だという。彼の絵画に使われているのは、作家が「地球の素材」と呼ぶ精製され尽くしていないブリュットな天然の岩絵具であり貝殻や松から採取られる墨であり、また意図的に不純物の混ざる膠や和紙なのです。自身が媒介者となり、描く手段、そして描くプロセス、そして素材とが同一であるというコンセプチュアルな絵画手法を用いている。絵具をシルエットとして捉え、物体が無いこと、不在の絵画を作りたいと考えるようになり、この空虚さが実は映像と親和性のあることに気づいた。そのため近年は、流れる映像と、いわゆる「引きの美学」である岩絵具による絵画作品とを組み合わせたインスタレーション作品も展開している。
- 略歴
- 1968 神奈川県生まれ
1993 多摩美術大学美術学部絵画科日本画専攻 卒業
1995 多摩美術大学院修士課程絵画科日本画専攻 修了
1995-1996 マルセイユ国立美術学校
1999 パリ第8大学大学院メディアアート科修士課程 修了
2000-2002 文化庁海外派遣芸術家 / パリ - もっと見る
- 主な個展
- 2024 「From the land of Menー人間の土地からー」(恵比寿映像祭連携プログラム2024)アートフロントギャラリー / 東京
2020 「Elpis」Gallery Pierre-Yves Caër / パリ
2018 「Erewhon」Gallery Art Composition / 東京
2017 「Re-generation」日本橋三越 / 東京 - もっと見る
- 主なグループ展
- 2024 「来たるべきもの」南飛騨 Art Discovery / 岐阜、日本
2023 「ディストピア:記憶の変遷」 (恵比寿映像祭連携プログラム2023) アートフロントギャラリー / 東京
2023 「アートフロントギャラリー/東京」 セルヌスキー美術館 /
パリ
2022 マツモト建築芸術祭 / 長野、日本
2022 「現代日本画の煌めき」 新見美術館 / 岡山、日本
2019 「Art Paris19」 Grand Palais / パリ
2018 「Renaissance Contemporaine」Pierre-Yves Caër Gallery / パリ
2018 「Cabinet Da-end 08」Galerie Da-end / パリ
2017 「Collect」Saatchie Gallery / ロンドン
2017 「L'Aurore de Paysage」Villa88 / ボルドー、フランス
2016 「Paysages Subjectifs」イアンチェルヴィッチ美術館 / ラ ルヴィエール、フランス
2016 「Encounters」Gallery Dutko London / ロンドン
2015 「Ombre et Lumière」Galerie Dutko Quai Voltaire / パリ
2015 「Regards croisé sur le Polochon」 Institut National des Métiers d'Art / パリ
2013 「 Institut National des Métiers d'Art」国立新美術館 / 東京
2012 「A Force de regarder au lieu de voir」Galerie des Grands Bains Douches de la Plaine / マルセイユ、フランス
2011 「Tragique du Paysage」Galerie Eric Mircher / パリ - もっと見る
- コレクション/パブリックアート
- 麻布台ヒルズ AMAN レジデンス / 東京
セルヌスキー美術館 / パリ
新見美術館 / 岡山
ペニンシュラ東京 / 東京
立源寺 / 東京
三菱商事パリ支社 / パリ
旧高田賢三氏邸宅 / パリ
西酒造 / 鹿児島、日本 その他多数 - もっと見る