展覧会Exhibition
西澤知美:The skin you are now in
2020年7月31日(金) – 8月30日(日)
この度アートフロントギャラリーでは、西澤知美の個展を開催致します。
日程 | 2020年7月31日(金) – 8月30日(日) |
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営業時間 | 水~金 12:00-19:00 / 土日11:00 - 17:00 ※短縮営業 |
休廊 | 月、火、夏期休廊8月12日-16日 |
作家在廊日 | 7月31日(金)、8月1日(土)、2日(日)、8日(土)、9日(日)、23日(日)、29日(土)、30日(日)12:00 - 17:00 / 8月22日(土)15:00-17:00 |
西澤知美は1989年、東京生まれ。東京藝術大学 先端芸術表現科を卒業後、同大学大学院を修了。「現代美容の在り方」をテーマに在学中より、その独自の視点でメイク道具と医療器具を融合させた彫刻、およびインスタレーションを発表している。近年はアーティストとしての個人的創作活動に加え、クライアントワークも行っており、雑誌やイベントブースのアートディレクションも手掛けている。2019年には、スプツニ子!とのコラボレーション作品「Tokyo Medical University for Rejected Women(東京減点女子医大)」を発表。スプツニ子!の「入試で減点されて落ちた女子たちが入れる学校」のイニシャルアイディアのもと、作品構想、実制作を西澤が行い、皮肉のきいたストーリーある作品へと昇華し日本とニューヨークの両方で発表、注目を浴びた。
本ギャラリーでの展示は2015年の展示以来、約5年ぶりの個展となる。西澤の興味の源は日常のものや出来事の新たなとらえ方にある。美に対する意識の社会的な在り方を、独自のリサーチを通して視覚化していく。既存のもの同士の思いがけない連結という意味では、その手法はシュルレアリスムのようでもあるが、西澤のこれは、無意識の連結ではなく、現代社会における我々の理解を揺さぶるために意識して利用している。現代の美容技術向上および一般社会レベルでの美容整形に対する意識の変化は、非常に顕著であり、もはや一部の整形が化粧をすることとさして変わりのないものと認識されていると西澤はいう。西澤は同世代以降の人々が感じているコスメティクスと整形の境界の曖昧さを知りつつも、これら2つの領域が本質的に異なることを理解しているように思われる。それゆえ美容機器と医療機器の2つが融合する、または入れ替る世界を視覚的に表すことで、これら2つの関係性が医学の美に対する応用でありながら、美容整形の誕生が、各々の本来の領域を拡張したように、既存イメージの並置や交換の強調が、我々の持つ既視感に基づいた美的概念をも拡張することを、自身の興味を通し、ものの見方の新しい切り口として示しているのではないだろうか。
今回の展示では、最新作の注射器と化粧道具のグロスを融合した彫刻作品および、過去に制作された、医療用鉗子とビューラーを融合した作品など、自身のこれまでの制作の中でもモニュメンタルな大型のものを中心に発表する。ボーダーを超えて行き来するイメージから現代社会における美容行為の真理を解き明かし、拡張する試みとしての美術を展開する。
展示作品についてはこちら
本ギャラリーでの展示は2015年の展示以来、約5年ぶりの個展となる。西澤の興味の源は日常のものや出来事の新たなとらえ方にある。美に対する意識の社会的な在り方を、独自のリサーチを通して視覚化していく。既存のもの同士の思いがけない連結という意味では、その手法はシュルレアリスムのようでもあるが、西澤のこれは、無意識の連結ではなく、現代社会における我々の理解を揺さぶるために意識して利用している。現代の美容技術向上および一般社会レベルでの美容整形に対する意識の変化は、非常に顕著であり、もはや一部の整形が化粧をすることとさして変わりのないものと認識されていると西澤はいう。西澤は同世代以降の人々が感じているコスメティクスと整形の境界の曖昧さを知りつつも、これら2つの領域が本質的に異なることを理解しているように思われる。それゆえ美容機器と医療機器の2つが融合する、または入れ替る世界を視覚的に表すことで、これら2つの関係性が医学の美に対する応用でありながら、美容整形の誕生が、各々の本来の領域を拡張したように、既存イメージの並置や交換の強調が、我々の持つ既視感に基づいた美的概念をも拡張することを、自身の興味を通し、ものの見方の新しい切り口として示しているのではないだろうか。
今回の展示では、最新作の注射器と化粧道具のグロスを融合した彫刻作品および、過去に制作された、医療用鉗子とビューラーを融合した作品など、自身のこれまでの制作の中でもモニュメンタルな大型のものを中心に発表する。ボーダーを超えて行き来するイメージから現代社会における美容行為の真理を解き明かし、拡張する試みとしての美術を展開する。
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