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川俣正「工事中」再開展より:作品紹介
「工事中」再開 マケット1 600x900mm バルサ材、木材、ダンボール
「工事中」再開 2017 マケット接写
「工事中」再開 2017 マケット接写

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川俣正「工事中」再開展より:作品紹介

現在開催中の川俣正個展 「工事中」再開より選りすぐりの展示作品の紹介をいたします。


「工事中」再開 (マケット)
サイズ 600x900mm
素材 バルサ材、木材、ダンボール

今回の「工事中」再開という新たなルーフトッププランは、代官山の街とヒルサイドテラスに長く関係性を持続してきた川俣ならではのものといえます。マケットと言われる合板にバルサ材を細かくコラージュした作品は、作品設置と同時進行で制作され、プランであると同時に出来上がったインスタレーションの記録ともいえる作品となりました。観る人にとっては、そこにあるインスタレーションを鑑賞する視点として、歩道橋や屋上に次いで、このマケットを俯瞰するという第三の視点が与えられています。
国内外で多くのプロジェクトを実現してきた川俣ですが、今回は都心の風景にこだわったインスタレーションとなりました。オープニングの席で語ったのは、地方の風光明媚な場所に人々が惹きつけられる理由の一つは都市が面白みを失いつつあるからではないか、自分は見慣れた風景に一石を投じる気持ちでプロジェクトをやったという感想でした。築50年になろうとするヒルサイドテラスはモダニズム的な明白性を保ち、今回は川俣作品のために三次元のキャンバスを提供しましたが、マケットはこの建物にプランが構想されてからの様々なプロセスの集大成ともいえるでしょう。

「コールマイン田川」(マケット)
サイズ 810x1220x20mm
素材 バルサ材、木材にペイント
1996年

都市の風景、代官山プロジェクトに対し、「コールマイン田川」のマケットは、別の趣を発信しています。筑豊炭鉱の重要な拠点であった福岡県田川は、近代までのエネルギー産業を推進してきた街として川俣の興味を強くひきました。
炭坑の入り口を思わせる櫓を組み、その屹立する黒い立体造形にコミュニティのシンボルとしての機能を託したかのような作品は、1996年に始まり毎年少しずつ進められました。足かけ10年の歳月と、廃線の枕木など近郊から調達した木材を使って作品が完成し、地元の盆踊りなど季節の行事に人々が集まる場となりました。

写真:コールマイン田川プロジェクトサイトより

本作品はプロジェクト草創期につくられたプラン6の銘記が作品背面にあり、川俣の日本でのワークインプログレスの活動の代表的な作品といえます。
機会があればぜひ、実作品をご覧ください。

写真:夜の田川

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