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青山夢 @ 銀座 蔦屋書店、東京
2024/12/28
1月17日(金)まで青山夢が銀座の蔦屋書店で「日常と幻獣」展を開催しています。ぜひお近くにお越しの際はお立ち寄りください。
■青山夢 展示「日常と幻獣」
日程:2024年12月28日(土) - 01月17日(金)
会場: 銀座 蔦屋書店 スターバックス前
【作家ステートメント】
今回の展示では「幻獣」をテーマにしました。かつて西洋では、自然界で発見された珍奇な物を集め、「驚異の部屋」と呼ばれる展示空間で紹介していました。伝承と結びつけられた例として、ユニコーンの角とされていた物が、実はイッカクの牙であったという逸話も有名です。
私も日常生活で目にする物や風景を、幻獣のイメージへと結びつけ、作品にしました。特に近年の制作では、以下の要素を融合させた独自の質感を追求しています。
ウルトラ怪獣の縫い目のディテール、寺山修司作品の極彩色の美学、ポケモンやたまごっちの滑らかなフォルム。これらを組み合わせ、絵画表現として新たな幻獣の姿を描き出しました。現代的な感覚と伝統的な神話が交差する、独自の世界観をご覧ください。
青山夢は、山形県村山地方の供養習俗「ムカサリ絵馬」に着目し、人間の死生観を作品のテーマにしてきました。ムカサリ絵馬は、亡くなった人の結婚を成就させるための供養の形であり、そこに人間の普遍的な「死を悼む心」が表れています。
その後、青山は「人知を超える災いの中でも境界なく入り混じることのできる獣」に関心を抱き、獣の皮膚や毛を素材に使った作品制作に取り組んでいます。これは、自然界と人間社会が繰り返す「治癒と破壊」という循環を、神話的な視点から表現しようとする試みです。
青山の作品は、土地の出来事や自然現象が神話として語り継がれてきた太古の伝統を参考にしつつ、現代社会における人間と自然の関係性を新たな形で描き出しています。