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鴻崎正武、春原直人:日経日本画大賞展 @ 上野の森美術館

鴻崎正武、春原直人:日経日本画大賞展 @ 上野の森美術館

2021/05/10

鴻崎正武春原直人が、21世紀の美術界を担う新進気鋭の日本画家を表彰する 東山魁夷記念日経日本画大賞展に入選いたしました。作品展は6月1日(火)より開催予定です。どうぞご注目ください。

■第8回 東山魁夷記念日経日本画大賞

会期
2021年6月1日(火)~ 6月6日(日)
*状況により、会期、開館時間等が変更となる場合があります。

会場
上野の森美術館(〒110-0007 東京都台東区上野公園 1-2)

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鴻崎 正武 《MUGEN-Tree of Life-》 2020年 240.0×170.0 木製パネル、麻紙、箔、岩絵具、アクリル パネル貼り
コロナ下、山形の自宅でひたすら制作を続けながら、「何か世の中が違う境界に移行する空気を感じた」という鴻崎は、あえて夢幻からの引用であるMUGENをタイトルにしました。以前から掛け合わせの動植物や洛中洛外図的な構図を使っていましたが、今回はあえて縦構図に巨大な植物のランドマークを配置し、「全てのものが重力に逆らい上昇していく様なイメージ、世界が抗えない未知の領域に到達したような、動物も植物も人間もテクノロジーも全てが渾然一体となった世界」を表現。ますます広がっていく社会の分断や不安感に対してどうすることもできない状況下で、古今東西に共通する、人間が築いてきた儚い夢を描けたらという作家の思いが結実した作品となりました。

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春原 直人 《蒼連》 2018年 200.0×600.0 和紙、岩絵具、墨、パネルに和紙
春原はこの3月にVOCA展にも参加、今もっとも気になる若手アーティストのひとりです。学生時代に指導を受けた三瀬 夏之介は春原の作品について「冩生をベースとし、自身を取り巻く環境をモチーフにした絵画制作を続ける春原直人の原体験は故郷である信州の山々にあるのでしょう。当たり前のものとして差し出されている時にはけっして気づけない、現在との時差によって手に入れたあの頃の心象風景と、山形の実景が複雑なレイヤー構造として絡まり合い、彼の息遣いと二重写しになることによって抽象度の高い山そのものとしての絵画が生み出されます。実際に装備を整えて多くの山に登り、その現場での冩生体験に裏付けされた山の絵は、具象的な色や形を超えた我々を取り巻く世界の存在そのものとなっています。」と高く評価しています。
鴻崎、春原両作品またそれ以外の作品についてもぜひ、実作品をご覧いただければ幸いです。

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