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東 弘一郎Koichiro Azuma1998 -

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廻転する不在
title: 廻転する不在
date: 2021 / 大地の芸術祭2022 参加 / photo: Keizo Kioku
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他転車
title: 他転車
size: 2400 x 2000 x 700 mm
medium: スチール、ナット、モーター、自転車
date: 2018
price: ask

  • 廻転する不在
  • 他転車

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東 弘一郎Koichiro Azuma1998 -

東京藝術大学大学院 美術研究科 先端芸術表現専攻 博士課程 在籍。
自転車などのジャンクと金属を組み合わせて、主に動く立体作品を制作している。
宮田亮平賞受賞。第24回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)入選大地の芸術祭2022参加。

地域住民から集めた自転車などのジャンクと金属を組み合わせて、主に動く立体作品を制作している。

地域芸術研究の一環として、茨城県日立市で地域の町工場の職人らとアーティストが共に作品を制作することをコンセプトとしたアートプロジェクト、「星と海の芸術祭」を企画し、総合ディレクターを務めた。

最近では茨城県坂東市に現代美術制作のための「あずま工房」を設立した。金属加工を中心に、様々な美術作品の制作と施工を請負う。ここ数年、自転車にどハマりしている。

取手に住み、そこが自転車の街だと知った時、衝撃を受けた。誰も自転車になんか乗っていない。過去を遡ると、取手競輪場があることから自転車の街として栄えようとしたらしい。今は、そんな取手で自転車が大量に放置され、破棄されている。そうした現状を目の当たりにし、地元の問題とされている放置自転車を素材とした作品がうまれた。その後、各地で放置自転車を素材としたアートワークを行なっている。

私が制作に用いるもう一つの重要な素材は金属である。

現在、一日の殆どの時間を工房で過ごしている。金属はとても頑固な素材だ。切る、曲げる、継ぐ、全てに膨大な時間がかかる。ほおっておけばすぐに真っ赤に錆びる。そのかわり、とても強い。とてつもない荷重に耐え、回転に耐えてくれる。

自転車と金属を融合させ、私の制作活動によって自転車は生まれ変わる。かつて、私にとって自転車は、自分の力を最大限に引き延ばしてくれる装置だった。どこに行くにも乗っていったし、どこまででも行ける気がした。

それぞれの自転車にはストーリーがある。どこで買ったのか、どんな使い方をしたのか、どこに行ったのか。乗らなくなってしまった自転車を譲り受けるたびにそういう話をたくさん聞いた。

いつの間にか、取手市だけでなく各地で自転車を収集し、さまざまな地域でたくさんの人に出会い、地域の人々と関わり合いながら作品を制作するようになった。そういったことがきっかけで、昨夏は茨城県日立市大甕(おおみか)町で地域の町工場の職人らとアーティストが協働し作品制作を行うことをコンセプトとしたアートプロジェクト「星と海の芸術祭」を企画、総合ディレクターを務めた。

私が自転車と言葉や経験を収集し、元の持ち主の記憶の断片を集め介入することで、時間も歴史も静止してしまった主人のない自転車に新しい命を吹き込むことはできないだろうか。そしてそれらを作品として地域に還元することはできないだろうか。

略歴
1998年 東京都生まれ
2020年 東京藝術大学美術学部 先端芸術表現科卒業
2022年 東京藝術大学大学院 美術研究科 先端芸術表現専攻卒業
同大学院、博士課程に在学中
星と海の芸術祭 総合ディレクター
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主な個展
2023 HANMA / アートフロントギャラリー / 東京
2023 MY PLAN / クマ財団ギャラリー / 東京
2023 デッカ・ハンマ・タイヤ・プロジェクト / 古民家いなえ / 千葉
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主なグループ展
2023 Connectivity Construction / 国立アジア文化殿堂(ACC) / 韓国
2023 2023落山風藝術季 -風的頻率- / 屏東海口港 看海美術館 / 台湾
2023 Kiaf SEOUL / 韓国
2022 FUTURE SCAPE PROJECT / 神奈川
2022 六本木アートナイト2022 / 東京
2022 KIAF SEOUL 2022 / 韓国
2022 星と海の芸術祭 / 茨城
2022 SCUOLA GINZA SIX / 東京
2022 大地の芸術祭2022 / 新潟
2022 Nakayama AIR Exhibition / 千葉
2021 今年の越後妻有
2021 Artists’ Breath―コロナ禍の中、アーティストはいま / 市原湖畔美術館
2021 第24回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展
2020 文化庁メディア芸術祭連動企画「ART MEETS TOKYO」
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受賞歴
2022 サロン・ド・プランタン賞 受賞
2021 公益財団法人 クマ財団クリエイター奨学金 5期生 採択
2021 第24回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)入選
2020 公益財団法人 日本文化藝術財団 採択
2020 LUMINE Meets Art AWARD 2019-2020 遠山正道氏 推薦作家
2020 公益財団法人 クマ財団クリエイター奨学金 4期生 採択
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廻転する不在
title: 廻転する不在
date: 2021 / 大地の芸術祭2022 参加 / photo: Keizo Kioku
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他転車
title: 他転車
size: 2400 x 2000 x 700 mm
medium: スチール、ナット、モーター、自転車
date: 2018
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