展覧会Exhibition
椛田ちひろ/椛田有理 -箱庭と黒い森:Simulacra and Blind Illusion-
2010.5.4(火) - 5.30(日)
作家の詳しいプロフィール、作品については下記リンクにある作家ページをご覧ください。
日程 | 2010.5.4(火) - 5.30(日) |
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営業時間 | 11:00~19:00 |
イベント | 5月14日(金) 19:00より、レセプションを行います。 |
作家来廊日 | 椛田ちひろ 5/14(金)レセプション、 5/8、15、22、29(土) / 椛田有理 5/14(金)レセプション、 5/8・9、14・15・16、22・23、29・30(土日) |
関連情報 | 佐藤美術館で開催中の「第3回 アーティクル賞・TAGBOAT展」に椛田有理作品が出品されています。 ※終了しました http://homepage3.nifty.com/sato-museum/exhibition/index.html |
関連情報 | アートトレイスギャラリー小展示室にて開催中の小品展に椛田ちひろ・椛田有理作品が出品されています。※終了しました http://www.gallery.arttrace.org/current/current.htm |

本展では、椛田ちひろ/椛田有理 姉妹の新作を中心に、これまでの彼らの様々なスタイルの作品を一堂にご紹介します。
これまでふたりはそれぞれが独自に活動し発表を行っていますが、同じスタジオを共有して制作に取り組んでいます。根本的に異なった軌軸・手法で作品を展開していますが、色彩だけでなくどこか共通の視点も感じられます。椛田ちひろ/有理の作品を見ているとふたりの作品からは「差異」や「反復」といった言葉が想起されます。ボールペンで線を重ね黒い光沢がある強度を感じさせる椛田ちひろ。ストロークやパターンを独自のシステムで反復させることで平面を覆ってゆく椛田有理。どちらの作品も単純な作業の反復の中から画面の広がりを作り出してゆきます。
その同じ作業の繰り返しの中からは、しかし作品一点ごとに差異が生じてきます。それはその時その時のふたりのバランスのよい直感的な判断の結果かもしれません。ふたりがそれぞれ手を止め、作品の完成を宣言する直観的な判断基準も違うでしょう。四角い平面に色彩を配置することで絵画は作られますが、それは箱庭に石や樹木を配置する作庭に似たところがあります。表された対象は自然や現実を擬したものであるのと同時に新たな価値や意味をもったものであるともいえます。ふたりの作品においても、作家の意思によってコントロールされる部分と、制作手段もしくは環境というシステムによって作家にはコントロールし得ない部分が交錯しています。椛田ちひろの重ねられた線が織りなす黒く深い森のような線や、椛田有理の白と黒の塊がそれぞれ、意味や形にほどよい閉ざされた闇を作り、閉じ込められた四角い平面からぼんやりした新たなものの幻影が立ち現われてくるようにみえるのです。
本展ではふたりの作風を交ぜ合わせてひとつのタイトルとしており、出品作品も、展示スペースを共有することを前提として制作されました。これらの新作は、これまでと違った新たな刺激の中から完成されていったに違いありません。過去に発表したシリーズすべての新作を展示する、アーカイブ的な展覧会となる予定です。
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