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ムニール・ファトミ作品紹介 vol.2:Maximum Sensation
大地の芸術祭 越後妻有トリエンナーレ
現在好評開催中のムニール・ファトゥミ個展 "Monir Fatmi: Peripheral Vision" も、いよいよ12月24日の最終日が近付いてまいりました(→ムニール・ファトゥミ個展 "Monir Fatmi: Peripheral Vision" )。今回で最後となるファトミの作品紹介として、イスラム的な絨毯が西洋的なスケートボードに貼り合わされたアイコニックな作品「Maximum Sensation」 をご紹介します。
欧米でコレクションされている「Maximum Sensation」 は、スケートボードにイスラム教の祈祷用ラグを貼った眼にも鮮やかな作品です。作家によれば、アフガニスタンを旅したときに、少女がスケートボードに乗って遊んでいる情景に出会って驚いたとのこと。聞いてみると、自転車などの乗り物に女の子が載ることは禁止されているが、スケボーは大丈夫というのでイスラムの民族衣装を着て乗り回していて、ファトゥミはその女の子の勇気ある行動へのオマージュとして、この作品を制作しました。祈祷による精神の高揚と、スポーツによって身体の緊張感が最高潮に達することを掛けあわせたタイトルが「最大の感覚」になります。