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ムニール・ファトゥミがポーラ美術館「モダン・タイムス・イン・パリ 1925」展に参加

ムニール・ファトゥミがポーラ美術館「モダン・タイムス・イン・パリ 1925」展に参加

2023/11/21

12月16日より箱根のポーラ美術館にて開催される、「モダン・タイムス・イン・パリ 1925-機械時代のアートとデザイン」展にムニール・ファトゥミが映像作品を展示します。展覧会タイトルの一部にもなっている《モダン・タイムス、ある機械の歴史》(2010年)という作品で日本では初公開です。

展覧会は1925年のアール・デコ博覧会を起点として機械と人間との関係がこの100年でどのように変容してきたかを国内外多くの作品を通して問い直す壮大なテーマ展です。フェルナン・レジェやジョルジュ・デ・キリコなど美術館コレクションに加え、クラシックカーやアールデコのポスターが時代を映し出す中で、現代のアーティストの作品としてファトゥミが選ばれました。

ファトゥミはモロッコ出身のマルチ・メディアアーティストで、イスラム文化を背負いながら身近な問題を様々な方法で切り取り、作品そのものが現代社会への批評となっていることが多くあります。《モダン・タイムス》では円形に彫り込まれたアラビア文字が近代化に向かってそれぞれのスピードで前進するアラブ諸国を象徴するといいます。今回の展示に関し、作家から以下のようなメッセージが届いています。

「私にとって、円形のアラビア語のカリグラフィとして記したコーランの一節や預言者の助言と文章は、情報と知識を満載したコンピュータ・コードのように機能するものである。そこから、これらのメッセージの理解のために《モダン・タイムス》というビデオ・インスタレーションに組み込むことを思いついた。私は宗教書を開き、古代のテキストを現代の文脈で使うことにとても興味を持っている。そうすることで、新しい世代が古文書全般に興味を持つきっかけになればと思う。だからこそ私の作品の大部分は、テクノロジーとアーカイブをテーマにしているのだ。」

ぜひ美術館に足をはこび、機械と人間との長い歴史の文脈の中で作家の意図に思いを馳せてみてください。

■モダン・タイムス・イン・パリ 1925 ― 機械時代のアートとデザイン
会期:2023年12月16日(土)~ 2024年5月19日(日) 会期中無休
会場:ポーラ美術館 展示室1,3
開館時間:9:00–17:00 (入館は16:30まで)
ウェブサイト :
モダン・タイムス・イン・パリ 1925 ― 機械時代のアートとデザイン

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