ニュースNews

冨安由真 @ ANB Tokyo、六本木

冨安由真 @ ANB Tokyo、六本木

2021/11/27

冨安由真が、六本木で開催中のグループ展「Encounters in Parallel」に参加しています。
(冨安についてはこちら

11名の作家が4つのフロアで開催する本展。冨安は、4Fにて小金沢健人とともに作品を発表しています。

人は廃墟に足を踏み入れる際、その場に残された痕跡から、かつてあったものへ思索を巡らす。空間や物質に宿った気配は、隔たれた時間への想像力を喚起する。収集した廃家具で構成された空間とそれを描いた絵画を展示する冨安由真。役目を終えたネオン管に作品として新たな命を吹き込みながら、劇場的な場を構築していく小金沢健人。廃材を用いて、光と物質が織りなす没入空間を作り出すことを得意とする二人の作家によって、空間に張り巡らされた微細なディティールから、目には映らない「何か」への意識を増幅させていく。4Fでは、展示室に水を張ることで、現実と対になる鏡面世界が現れる。風や水滴で揺らぐその水面に映る像は、実在するものを写しつつ、その存在の不確かさをも宿している。

■Encounters in Parallel
会期:2021年11月27日(土)〜12月26日(日)
会場:ANB Tokyo(港区六本木5丁目2-4 )*六本木駅から徒歩3分
入場料:一般/1000円

[参加作家]
7F|長田奈緒、西村有未、山本華、横手太紀
6F|小山泰介、藤倉麻子、吉野もも
4F|小金沢健人、冨安由真
3F|大岩雄典、砂山太一

表現と表現が「Encounter(遭遇)」することで、それぞれの創作に対して異なるフィードバックが「Parallel(平行)」に生じることを指すタイトルは、一見すると矛盾して見えるもののなかから生まれる新たな可能性を示しています。従来のグループ展は、キュレーターがアーティストそれぞれの持ち場を“区分け”し、ストーリーや流れを構成していきます。しかし本展では、キュレーターがファシリテーターとなり、アーティスト同士が同じ空間を共有しながら互いの作品が共鳴する形を模索し進行する形をとっています。遭遇した他者との対話を通じ発見した共通点や相違点を、時に各々の表現や展示の手法に踏み込みながらも相互に高め合う関係を構築していくことが狙いです。一つのビルに複数の階層を持つANB Tokyoならではの展覧会として、見る前と見た後で世界の表裏が違って見える、いわばメビウスの輪のような体験を皆様にもたらします。

詳細はこちら

トップに戻る