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冨安由真:グループ展「枠物語」
2024/06/07
6月8日より冨安由真がグループ展「枠物語」に参加します。(冨安についてはこちら)
■「枠物語」
参加作家:
髙田安規子・政子 / 冨安由真 / 東山詩織
2024年6月8日-6月30日
13:00〜20:00(月.火.水休廊)
6月8日18時〜レセプション
会場:Gallery10[TOH]( 東京都渋谷区千駄ケ谷5-20-11 第一シルバービル1F)
「枠物語」とは、「千夜一夜物語」や、「デカメロン」など、大枠の物語の中に小さな物語が埋め込まれている入れ子構造の物語形式を指します。
19世紀後半に定義された言葉ですが、この形式は紀元前1千年紀の古代インドより使われておりました。大枠の物語の登場人物に短い物語を語らせることで、人々は無数の小さくて儚い物語を大切に語り継いでいきました。
今回の展覧会は、3組の作家によって小さく儚い物語たちが絡み合い、散りばめられています。3組の共通テーマである「入れ子構造」や「スケールの変化」をヒントに、鑑賞者たちが想像上で物語たちを自由に組み合わせ行き来し、何通りもの大きな一つの物語を語ることができるようになっています。
ぜひ、一人一人の「枠物語」を完成させてみてください。
冨安由真
1983年 広島県生まれ
2012年 ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アーツ ファインアート修士課程修了
2017年 東京藝術大学大学院 美術研究科博士後期課程美術専攻(研究領域油画)修了 博士号(美術)取得
超常現象や夢など、科学的に解明されていないことを題材に、現実と非現実の間をゆさぶる体験型のインスタレーション作品や、それらをモチーフにした絵画作品を制作。
人々の日常的な認知に対し新しい角度からの想像力を与える。
髙田安規子・政子
1978年 東京都生まれ
2005年 ロンドン大学スレード校美術学部修士課程修了
一卵性双生児のユニットとして活動を行う。
「スケール」を主題としてインスタレーションや立体作品の制作を行う。
身近な物のスケールを変化させることで新たなものの見方を提案している。
東山詩織
1990年 兵庫県生まれ
2016年 東京藝術大学大学院美術研究科絵画油画専攻修了
「心身を守る無意識・意識的な行為と反応の産物」をテーマに、軽やかな色使いと静謐なタッチで個々人の境界線をめぐり守られた、あるいは封じ込められた人々の様子を描く。人々の小さな日常はスケールを変えながら反復され、一人一人の「ポジティブな防衛」をめぐる物語は、社会に対する視点へと展開されていく。