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冨安由真:TERRADA ART AWARD 2023 ファイナリスト展
2024/01/08
冨安由真 が「TERRADA ART AWARD 2023のファイナリスト」に選出され、1月10日(水)から開催される「ファイナリスト展」に出品します。
冨安由真 「TERRADA ART AWARD 2023 ファイナリスト展」展示プラン
ここ最近の制作に於いて、視点の転換に興味がある。例えば自己の視点と他者の視点。神の視点かも知れないし、亡霊の視点かも知れない。あるいは次元を超えて複数に重なる自己の視点かも知れない。夢を見ている時の視点は、目で捉えてはいないが、確かに見えていると認識している。そういった複数の視点の切り替えは、次元を行き来するかのような奇妙な感覚を誘発し、その拠り所の不安定さを意識させる。
マジックミラーの構造は、こちらから見えていない時は向こう側からは見えているということである。今回展示する部屋の構造物の中にあるモニタリングカメラでは、構造物の外側にいる鑑賞者の様子も映っている筈だが、鑑賞者がモニターを見ることのできるタイミングでは、鑑賞者を映すことはない。この作品では、照明のプログラミングによって見える対象が強制的に移り変わることで、見ること・見えることという概念への揺さぶりを行う。
■「TERRADA ART AWARD 2023 ファイナリスト展」
会期:2024年1月10日(水)~1月28日(日)
会場:寺田倉庫 G3-6F(東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫G号)
倉庫をリノベーションしたイベントスペース「寺田倉庫 G3-6F」を舞台に、ファイナリスト5 組が「TERRADA ART AWARD 2023」へエントリーした展示プランによって独自の展示を創り上げ、未発表の新作を含む作品を個展形式で発表します。
ファイナリスト:
金 光男、冨安 由真、原田 裕規、村上 慧、やんツー
審査員:
<最終審査員>
金島 隆弘(金沢美術工芸大学 准教授)、神谷 幸江(美術評論家、キュレーター)、寺瀬 由紀(アートインテリジェンスグローバル ファウンディング・パートナー)、真鍋 大度(ライゾマティクス ファウンダー、アーティスト、インタラクションデザイナー、プログラマ、DJ)、鷲田 めるろ(十和田市現代美術館 館長、東京藝術大学 准教授)
<一次審査員>
池城 良(アーティスト、ミュージシャン、研究者、香港城市大学クリエイティブメディア学部 助教授)、大巻 伸嗣(美術作家)、木村 絵理子(キュレーター、弘前れんが倉庫美術館副館長兼学芸統括)、高橋 龍太郎(精神科医、現代アートコレクター)、竹久 侑(キュレーター、水戸芸術館現代美術センター 芸術監督)、椿 玲子(森美術館キュレーター)