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大巻伸嗣 @ 金沢21世紀美術館

大巻伸嗣 @ 金沢21世紀美術館

2024/06/21

大巻伸嗣が6月22日(土)から金沢21世紀美術館にて開催される企画展「Lines(ラインズ)—意識を流れに合わせる」に参加します。
金沢21世紀美術館が、能登半島地震後初めて展示室を再オープンさせ開催する展覧会です。
ぜひご覧ください。

■Lines(ラインズ)—意識を流れに合わせる
2024年6月22日(土)〜10月14日(月・祝)
金沢21世紀美術館
展示室7~12、14、交流ゾーン
Website

・大巻伸嗣 / Ohmaki Shinji (展示室7)
《Plateau 2024》 2024年

file.jpg「Lines(ラインズ)—意識を流れに合わせる」展示風景、2024年 作家蔵 photo: 大巻伸嗣スタジオ

日本海は、アジア大陸と日本列島に囲まれた縁海で、対馬海峡からの対馬暖流が流入する。外洋との海水交換が表層に限られた閉鎖性の高い海域で、3つの海盆があり、その中央は大和堆と呼ばれる浅瀬だ。2024年1月1日の地震で被災した能登半島は、この日本海に最も突出した半島である。大巻伸嗣による《Plateau 2024》は、円盤にプリントされた世界を構成する大陸のダイナミックな動きと、その上に据えられた銀色のオブジェが大和堆の上の空と海を、盤上を静かに動く振子には大和堆の地形が溝に刻まれている。時間と共に変化する陸地と海の関係は、常に「なりつつある」状態にあり、人間社会が共有する時間の軸とは異なる時間を刻む。大巻は実体を固定的で静的なものとして見るのではなく、関係の網の目の中に取り込まれ、環境との相互作用の中で常に変化しているものとして見るべきと本作で示唆して、量塊とそれを取り巻く環境との間がゆらぎながら変化している「動き」を表している。

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