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原田郁:太田市美術館・図書館、群馬
2025/02/21
原田郁が、群馬県の太田市美術館・図書館にて2人開催中の2人展「原田 郁・衣 真一郎 リポジトリ:内と外で出合う」に出品しています。
建築家・平田晃久氏が手掛け日本建築学会賞を受賞するなど、建築も有名な本美術館ですが、その回遊性の高い空間と、原田作品のコラボレーションも本展の見どころの一つとなっています。
展示室だけでなく、館内に散りばめられた原田作品をぜひお楽しみください。
■原田 郁・衣 真一郎 リポジトリ:内と外で出合う
会場:太田市美術館・図書館
会期: 2025年2月22日(土)~5月18日(日)
ウェブサイト
本展は、内と外の風景を、原田郁(1982-)と衣真一郎(1987-)の絵画によって提示する展覧会です。
現代美術家の原田郁は、彼女だけの3DCGによる仮想世界「inner space」を拡張させ続けながら、自在にその中を歩き回り、その一角を絵画として描き起こします。画家の衣真一郎は、自身の故郷を中心に、古墳や山、田畑などを目印に歩き続け、その周囲にも目を向けながら風景を取り込み、絵を作っています。
「動物と夢想家とコンピュータとが同居している存在である人間」*とも言われる私たちは、それぞれが、それぞれの場所で風景を記憶と心に蓄積します。季節や時間の流れの移り変わりにより、その場限りの風景を見せてくれる屋外はもちろん、室内、あるいはデジタル空間であっても、その人の置かれた境遇、体調、気分によって、その場限りの風景が記憶に刻まれることは、多くの人が体験していることかもしれません。こうした内外の風景の蓄積が、私たちの「世界」を豊かにひろげているのでしょう。
「リポジトリ repository」とは、貯蔵庫、収納場所あるいは墳墓などを意味する単語であり、デジタルデータを格納する構造のことも指します。美術館・図書館という当館の性質を言い表すのと同時に、二人の作家がフィールドとする、広がり続ける仮想世界や、植物にまぎれながらあり続ける古墳をも想起させる単語です。作家は、それぞれのリポジトリで風景に出合い、 “内=自身の心象を反映させた仮想世界”と、“外=刻一刻と変化する土地”を画面にあらわします。二人が各自の方法でつくりあげた内と外の風景をご覧いただくことで、それが皆様の「世界」をほんの少しでもひろげるきっかけになることを願って、本展を開催します。
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