展覧会Exhibition

大岩オスカール: 隔離生活
《タイムズスクエア、ニューヨーク》2020, 565 x 765mm, BFKリーブ紙にシルクスクリーン

  • 大岩オスカール: 隔離生活

サムネイルをクリックすると、拡大表示します。

大岩オスカール: 隔離生活

2021年2月5日(金) – 3月7日(日)

この度アートフロントギャラリーでは、大岩オスカ-ルの個展を開催致します。
日程 2021年2月5日(金) – 3月7日(日)
営業時間 水~金 12:00-19:00 / 土日 11:00 - 17:00 ※2月11日(木・祝)は12:00-19:00
休廊日 月曜、火曜
関連イベント 第13回恵比寿映像祭「映像の気持ち」地域連携プログラム参加 (2/5-21)
[ラウンジトーク] 旅に出よう!ニューヨーク-東京-サンパウロ ■令和3年2月11日(木・祝)13:00- オンライン開催  ■視聴無料 ■出演:大岩オスカール[アーティスト]/小野リサ[ボサノヴァ歌手]/前田礼[司会/アートフロントギャラリー]
https://www.youtube.com/user/yebizo/
版画出版 ノマルエディション
2019年、金沢21世紀美術館で個展《大岩オスカール 光をめざす旅》を開催して15万人の来場者を数えたオスカール。日本だけでなく、ニューヨークやヨーロッパでも根強い人気のアーティストである。

コロナ禍でオスカールは、色彩豊かな油彩とは一線を画した黒白のデジタルドローイングの制作に集中していた。マンションのあるニューヨークのマンハッタンから、橋向こうのロングアイランドにあるスタジオに通うことすら許されない、Quarantine (隔離)生活の毎日。街中から人影が消え、動物や植物だけが不在感を募らせるニューヨーク。予定されていた日本や上海への出張は延期され、そこからオスカールの空想の旅が始まる。昭和の日本映画や大恐慌時代のアメリカなどもノスタルジックに描き続ける。ただし、現実の社会を痛烈に批判することも忘れない。トランプ大統領の横顔にもみえる顔をコジラの光線が射抜いている。オスカールの社会批判眼が健在である証左だ。

2020年の3月から大型のタブレットに描かれては逐一ネットにアップされたこれらの「隔離生活日記」は、2021年に版画作品となって展示される。

パンデミックの最中、アーティストが何をしていたのか、そのリアルタイムな記録として、そしてポストコロナ時代という不透明な未来世界への確かなメッセージを発信します。最新作の油彩画、ドキュメントフィルムも併せて展示予定。

≪僕の机、ニューヨーク≫2020, 55 x 76cm

≪再開≫2020, 56 x 76cm

その他、隔離生活シリーズについてはこちら


Quarantine drawing series(隔離ドローイング シリーズ)
隔離期間中の記録

黒澤 浩美(金沢21世紀美術館チーフ・キュレーター)

 もしも10年後に、この《Quarantine drawing series》(2020)を見返したら、人々はどのような感想を漏らすのだろうか。過去100年の中で未曾有の危機と呼ばれるCOVID-19との闘いに、もし人類が勝っていたら、過ぎ去った嵐を穏やかに回顧しているだろう。しかし、仮に負けてしまったら・・・。今、現在も世界中の人々がウイルスとワクチンの競争を固唾を飲んで見守っている。

 大岩オスカールは世界有数の大都市、ニューヨークのマンハッタンに暮らしている。忙しさを絵に描いたような喧騒と華やかさで溢れ、夢見がちで現実離れした日常が繰り返される、どこか演劇的な街だ。しかし現実の生活は確かにあって、商店は閉まり活気が失われ移動の自由や集まる楽しみを制限されて、人々の活動エネルギーの消費は低下している。オスカールもまた、旅が人生の一部であったのに、渡航路の閉鎖によって長くニューヨークに留まり、昨年の2月からは日課だったクイーンズのスタジオとの往復もほとんどなかったという。代わって自宅でデジタル・ツールを使って《Quarantine drawing series (隔離ドローイング シリーズ)》を制作、Web上で発表した。2020年3月から6月初旬まで、20枚に及ぶモノクロのドローイングは日記風に綴られ、部屋の窓辺や近所の公園、行くはずだった大阪や故郷ブラジルの風景などの1点ずつに、当時の素直な気持ちがテキストで添えられた。もとより物事を合理的で建設的に考え、世界を俯瞰する観点を持ち合わせた作家らしく、状況の分析的視点が盛り込まれていて、シリーズ全体を個人の出来事から一般化できる次元に高めている。そういう意味で本シリーズは、この特別な時期に残された優れたドキュメンタリーと捉えても良い。鍛えられたデッサン力と緻密な空間構成の技術が、シンプルな線とモノクロの色のみという隠しようのない条件下で最大限に発揮されている。デジタルはデータの往来ですむこともあり、移動が難しい中でも簡便だと、オスカールはあくまで前向きだ。

 冒頭の問いに戻りつつ《Quarantine drawing series(隔離ドローイング シリーズ)》を見れば、オスカールには、人類は闘いを制して光のある未来に向かって歩いていくだろうという期待に振れがないと感じる。そして「隔離」によって遮断されたドアを開け、実体的空間に我々を溶け込ませてくれる。地理的空間のリアリティにかかわらず、誰にとっても直接的な体験をもたらすものだろう。



_DSC6872.jpg

_DSC6274.jpg

_DSC6511.jpg

_DSC6538.jpg

YEBIZO MEETS PAPER  表面_ページ_1.jpg YEBIZO MEETS PAPER  表面_ページ_2.jpg

アーティスト

関連ニュース

NEW GW休廊のお知らせ
GW休廊のお知らせ
NEW Artists' Breath―コロナ禍の中、アーティストはいま @ 市原湖畔美術館、千葉
Artists' Breath―コロナ禍の中、アーティストはいま @ 市原湖畔美術館、千葉
NEW 大岩オスカール:オンライン美術展
大岩オスカール:オンライン美術展 "Beyond the Lines"
NEW アートフェア東京2021
アートフェア東京2021
NEW [次回開催予定の展覧会 2] 大岩オスカール: 隔離生活
[次回開催予定の展覧会 2] 大岩オスカール: 隔離生活
NEW アートブック/アートグッズ@BankART KAIKO、横浜
アートブック/アートグッズ@BankART KAIKO、横浜
NEW Art Front Selection 2020 autumn 猿楽祭特別イベント
Art Front Selection 2020 autumn 猿楽祭特別イベント
NEW 夏期休廊のお知らせ
夏期休廊のお知らせ
NEW 旅に出よう!NY発大岩オスカールのデジタルドローイング日誌
旅に出よう!NY発大岩オスカールのデジタルドローイング日誌
NEW  瀬戸内国際芸術祭2019:ひろがる秋!
瀬戸内国際芸術祭2019:ひろがる秋!
NEW 【会期延長決定】DAIKANYAMA T-SITE anjin café 瀬戸内国際芸術祭 連動展
【会期延長決定】DAIKANYAMA T-SITE anjin café 瀬戸内国際芸術祭 連動展
NEW 夏期休廊のお知らせ
夏期休廊のお知らせ
NEW  瀬戸内国際芸術祭2019:あつまる夏!
瀬戸内国際芸術祭2019:あつまる夏!
NEW DAIKANYAMA T-SITE anjin caféにて瀬戸内国際芸術祭 連動展 開催
DAIKANYAMA T-SITE anjin caféにて瀬戸内国際芸術祭 連動展 開催
NEW 大岩オスカール@金沢21世紀美術館
大岩オスカール@金沢21世紀美術館
NEW 川俣正、磯辺行久、大岩オスカール、金氏徹平@東京都現代美術館
川俣正、磯辺行久、大岩オスカール、金氏徹平@東京都現代美術館
NEW GW休廊のお知らせ
GW休廊のお知らせ
NEW 元田久治、大岩オスカール @ 松濤美術館、渋谷
元田久治、大岩オスカール @ 松濤美術館、渋谷
NEW 北アルプス国際芸術祭スタート!大岩オスカール「夢の部屋」も完成
北アルプス国際芸術祭スタート!大岩オスカール「夢の部屋」も完成
NEW アートフェア参加 Art Stage Singapore 2017
アートフェア参加 Art Stage Singapore 2017
NEW 角文平が新作を出品中  「瀬戸内国際芸術祭」特別展示@Anjin
角文平が新作を出品中 「瀬戸内国際芸術祭」特別展示@Anjin
NEW 瀬戸内国際芸術祭2016
瀬戸内国際芸術祭2016
NEW 大岩オスカール FIFA公式アートプリント
大岩オスカール FIFA公式アートプリント
NEW 大岩オスカール
大岩オスカール
NEW 大地の芸術祭
大地の芸術祭
NEW 大岩オスカール個展
大岩オスカール個展
NEW 大岩オスカール等参加
大岩オスカール等参加
NEW 大岩オスカール参加 昭和40年会 ウィー・アー・ボーイズ!
大岩オスカール参加 昭和40年会 ウィー・アー・ボーイズ!
NEW シリーズ2: 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレの作家たち
シリーズ2: 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレの作家たち
NEW 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレの作家たち
大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレの作家たち

トップに戻る